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沈黙は会話の一部

相手との会話の中で、自分が何か質問したときに、相手が沈黙することはありませんか?

そのとき、あなたはどうしていますか?

目次

沈黙は相手にとって大切な時間

相手との会話の中で、自分が何か質問したときに、相手が沈黙することはありませんか?
そのとき、あなたはどうしていますか?

①相手が話し始めるまで待つ
②自分から沈黙を破って話しかける

私はコーチングのセッションを行っているのですが、クライアントに質問を投げかけたときに、沈黙することがよくあります。
コーチングを始めた最初の頃は、沈黙は気まずいものだと感じていました。

「私の質問が難しかったのかな?」
「私の質問の意味が分からないのかもしれない」
「何か考えているのかもしれないけれど、それにしても長いなあ」
「こちらから何か言った方がいいのかな」

など、クライアントが考えているのか、困っているのか分からず、自分が不安になっていろいろと考えてしまって、こちらから沈黙を破ることが何度もありました。

でも、コーチングを重ねていくうちに、沈黙はクライアントにとって大切な時間だということが分かってきました。

沈黙は会話の一部

こちらがクライアントに問いかけた後の沈黙の中で、クライアントは自分の考えを深めたり、整理したり、自分の感情に気づいたり、忘れていた記憶を呼び起こしたりしているのです。

そうすると、沈黙を破ることは、クライアントの思考プロセスを邪魔することになります。
だから、私はクライアントが沈黙しているときは、クライアントが話し始めるまで静かに待つようにしています。

長い沈黙の後に、クライアントは自分が考えたことや気づき、自分が決断したこと、挑戦したいことを話してくれます。
それは、ときには私が想像もしなかったような内容だったりもします。
沈黙の先には、クライアントの新たな可能性が見えてくるのです。

私は今では、沈黙の時間をクライアントと共有することに快適さを感じるようになりました。
沈黙は気まずくないし、無駄な時間でもありません。沈黙は会話の一部なのであり、コーチングの効果を高める要素の1つなのです。

子どもとの会話でも沈黙を大切にする

親と子の会話もそうです。
親は子どもに質問を投げかけたときに、すでに親がその答えを持っていると思って、子どもが沈黙して考えている途中で、先に親の意見や考えを話していることが多くないでしょうか。

実は子どもは子どもなりの考えを持っていて、自分の答えを一生懸命探しているのかもしれません。
私もそうでしたが、こちらが子どもに質問したときに、子どもが黙った時に、たたみかけるように親の意見を言ってしまいがちです。
でもこれからは、子どもを信じて話すまで待ってみてください。そうすると、親の想像を超えた子どもの意見や考えを聞くことができるかもしれません。

親が常に正しい答えを持っているとは限らないのです。

こちらの問いかけに相手が沈黙しているときは待ってみる

あなたも相手との対話の中で沈黙になったら、
「②自分から沈黙を破って話しかける」のではなく、
「①相手が話すまで待つ」ことを試してみてください。

焦らず、一緒にその沈黙の時間を共有してください。
そうして相手が話し出すその時を待って、話しやすい空間を作るだけで十分です。
そうすれば、あなたも相手も想像を超える新しい発見や気づきを得ることができるかもしれません。

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