チームビルディングとは
組織を成長させていくためには、チームとしての相乗効果を上げ、メンバー同士のパフォーマンスを上げていくチームづくりが必要ではないでしょうか。
今回はチームビルディングとは何かを考えたいと思います。
目次
- ○ チームビルディングとは
- ○ パフォーマンスの高いチームとは
- ・1. チームとしてのビジョン、目的がはっきりしている
- ・2. 主体性が高いメンバーが集まっている
- ・3. メンバー同士の信頼関係が構築されている
- ○ チームビルディングに必要なこと
- ・①メンバーが常にチームとしてのビジョンや目的を意識する
- ・②メンバーの主体性を高める
- ・③メンバー同士の信頼関係を築く
チームビルディングとは
“チームビルディング”とは何でしょうか。
同じ目的に向かって、メンバーが一丸となって活動していくための、効果的な組織づくりを目指すことだと言えます。
ちなみに、“チーム”とは何でしょうか。
チームと似た言葉にグループがあります。では、チームとグループの違いは何でしょうか?
単に人が集まっているだけなら、それはグループ(集団)です。
チームとは「何らかの目的を達成するために結成されたもの」です。
例えば、野球やサッカーなどのスポーツチームは勝つことや優勝することが目的の一つになります。
現在の会社や組織は、
慢性的な人手不足で、少子高齢化が進んでいく日本では、これから先は今よりももっと人が足らない状況になります。そうなると、少ない人数で大きな成果が出るように人材を育成することが求められるようになります。
このような状況の中で組織を成長させていくためには、チームとしての相乗効果を上げ、メンバー同士のパフォーマンスを上げていくチームづくりが必要ではないでしょうか
では、パフォーマンスの高いチームとはどんなチームでしょうか。
パフォーマンスの高いチームとは
パフォーマンスの高いチームとは、
1. チームとしてのビジョン、目的がはっきりしている
2. 主体性が高いメンバーが集まっている
3. メンバー同士の信頼関係が構築されている
といったチームではないでしょうか。
1. チームとしてのビジョン、目的がはっきりしている
チームとは「何らかの目的を達成するために結成されたもの」です。チームとしてのビジョンや目的がはっきりとしていれば、メンバーは同じ方向を向いて前進できるので、チームのパフォーマンスは上がります。
2. 主体性が高いメンバーが集まっている
主体性が高いとは、「~したい」「~しよう」という内発的な動機が強いことです。自分からやろうという気持ちがあるメンバーで構成されているチームのパフォーマンスは上がります。
3. メンバー同士の信頼関係が構築されている
信頼関係が構築されていれば、自分のことだけでなく常に自分の役割を超えてメンバー同士がお互いをサポートしようとするので、チームのパフォーマンスは上がります。
チームビルディングに必要なこと
以上のことから、チームビルディングに必要なことは
①メンバーが常にチームとしてのビジョンや目的を意識する
②メンバーの主体性を高める
③メンバー同士の信頼関係を築く
ことだと言えます。
①メンバーが常にチームとしてのビジョンや目的を意識する
チームのリーダーは自分たちのチームがどこを目指しているのかをチーム全体で意識していくことができるように、メンバーにチームのビジョンや目的を常に発信していくことです。
仕事に取り組むときも「何のためにこれするのか?」の答えが「チームのビジョンを実現するため」、「チームの目的を達成するため」という意味付けができることが大切です。
②メンバーの主体性を高める
メンバーの主体性を高めるためには、メンバー個々の目標を設定することです。
そして、個人の目標を達成することで、チームの目標達成に貢献できるということがイメージできるようにすることです。
また、メンバーのアカウンタビリティ(当事者意識)を高めることも重要です。
アカウンタビリティを高めるためには、一人ひとりが「自分にできることは何か?」と常に自分に問いかけることができるようになることです。
✓ 自分に与えられた仕事ではないときも、チームのメンバーとして「私にできることは何か?」
✓ 想定外のことが起こったときでも、「私にできることは何か?」
✓ なかなか状況が改善しないときでも、「私にできること何か?」
✓ できれば避けたいことが目の前にあっても、「私にできることは何か?」
と問いかけることで、自分が問題の当事者であると考え、自分の意思で主体的に行動しようとするきっかけになります。
③メンバー同士の信頼関係を築く
信頼関係を築いていくためには、メンバーがお互いのこと理解し尊重することが大切です。
他のメンバーの価値観、得意なこと・苦手なこと、長所・短所など相手のことを知ることから始めます。相手のことを知ることができれば、自分との違いを知ることができます。その上で、相手のことを尊重し接することができるようになれば、信頼は深まります。
信頼が深まれば、自分の役割を超えて他のメンバーをサポートするようになります。
そのためにも、普段からメンバー同士が意識してコミュニケーションを取る機会を増やすことです。
3つの中でも、特に③メンバー同士の信頼関係を築くことが大切です。
やはり、信頼で結ばれたチームはより大きな相乗効果を発揮し、大きな成果をもたらすのではないでしょうか。
チームビルディングとは人間関係をつくることです。
コロナ禍でメンバー同士のコミュニケーションが取りづらい環境だからこそ、少しでも多く、お互いが顔を合わせて話すという機会を持ってはいかがでしょうか。