子どもとの関りから学ぶ
コーチングを学び始めて7年以上経ちます。コーチングのセミナーやコーチとのセッション、コーチングの本やコーチングの教材など、コーチングの質を高めるために様々なことに取り組んでいますが、日常的な出来事の中からも学べることはたくさんあります。 子どもとの関りからも学ぶべきことが少なくありません。
目次
最近の出来事から学んだこと
ここ最近あった子どもとの関りの中で、「しまった」と思ったことと、「なるほど」と思った体験をお話しします。
「しまった」と思った体験
先週のある日の朝、息子が出かけてすぐに、学校に持って行くエプロンを忘れたと言って帰ってきました。その前日にも、準備をするのを忘れて取りに帰ってきたこともあって、「何で忘れるんよ!」「いい加減にしいよ!!」とかなり大きな声で、さらに吐き捨てるような言い方で息子を怒鳴りました。
怒られた息子は前日のこともあるからでしょう。「ごめんなさい」「ごめんなさい」とひたすら謝りながら、自分でエプロンを探して見つけ、家を出て行きました。
その後に残った何とも言えないモヤモヤした気持ちと息子に怒鳴ってしまった罪悪感・・・。
さらに「そういえば、お知らせで準備しておいてくださいって書いてあったかも」という妻からのLINE。罪悪感は拡大し、ずーんと気持ちは沈みました。
息子はエプロンを忘れてしまったという気持ちですでに反省しています。さらに、前日も同じ過ちを犯してしまったという罪悪感で反省しています。そんな気持ちになっている息子に追い打ちをかけるように怒鳴るという愚かな行為。
コーチングを学んで自分の感情をマネジメントする力は身についてきていると自負していますが、父親として未熟ものだと思うのと同時に、これではクライアントやセミナーの受講者に感情をマネジメントすることの大切さを伝える資格を得るのはまだ先かもと思いました。
「すでに反省をしている息子が、どうすれば気持ちよく学校へ行くことができるか?」というコーチとして簡単なこの問いを自分に問いかけられるような気持のゆとりと相手を思う気持ちを持ちたいものだと猛省している今日この頃です。
なるほどと思った体験
先日、車から降りた息子から「ねえ、矛盾ってなに?」と質問されました。
息子は私によく質問をしてきます。子どもの質問はなかなか意表を突いた質問が多いのですが、私の息子はほとんどがオープン・クエスチョンで聞いてきます。
今回の「矛盾って何?」の質問を受けたとき、頭の中がぐるぐると回転し、どう伝えると小学5年生の息子が理解できるのだろうかと考えました。
自分がコーチから質問を受けたときも、このときの感覚と同じように、頭の中がぐるぐると回転しますが、浮かんだものを質問をしてきた相手に分かりやすく伝えるということとなると、さらに回転数が増えていきます。
何か良い例えは見つからないかと考えましたが、良い例えが思い浮かばず、結局、この言葉ができるもとになった、中学生?の頃に習った矛と盾の話を一つ一つ思い浮かべながら説明をして、無事息子には納得してもらえました。
普段、「今言ったことって矛盾していない?」とか「この人の言っていることって矛盾しているよね」と何気なく「矛盾」という言葉を使っていますが、他の言葉でも本当に意味を理解して使っている言葉ってどのくらいあるんだろう?分かっていないのに感覚で使っている言葉ってどのくらいあるんだろう?と考えさせられる体験でした。
先日のセミナーで講師から、「上野さんは分からないことがあるとよく質問されますね」と言われました。
息子は私の血を引いているのだと改めて感じます。
私はこうやって、日常的にチャイルドコーチから学ばせてもらっています。